「FUJIFEST GLOCAL 2019」に行ってX-Pro3を試してきた

いよいよ発売が間近となってきたX-Pro3。今はどちらかと言えばライカがメインだからX-Pro2やX100Fの時よりは落ち着いているし実際購入するかどうかも現段階では五分五分といったところ。

それでも発売前にフォトウォークが出来るイベントなんてあったら行くしかない。

会場に少し遅れてしまった俺に残っていたのはXF23mmF2の付いたデュラテクトシルバーのX-Pro3だった。

FUJIFILM X-Pro2, FUJINON XF35mm F2 R WR

多分、実際購入するとしたらデュラテクトブラックにすると思う。(この塗装がいいか悪いかはともかく、折角なんで新鮮味が欲しい)

FUJIFILM X-Pro2, FUJINON XF35mm F2 R WR

ノーマルのブラックは少し艶感が落ち着いて俺好みになっていたけど軍艦部の機種名は刻印が無くなりただのプリントになっていて微妙に安っぽく感じてしまった。

ただデュラテクト加工も高級感が上がっていたのはいいけどそれ以上にビンテージ感が強すぎてまだしっくり来ていない。

今回はフォトウォーク感を出しつつ(なんじゃそりゃ)発売前のカメラという事で少しでも役に立って購入の参考になればと思います。


フォトウォークは1時間ちょっとぐらいの短い時間。フィルムシミュレーションはクラシックネガとアクロスのみ。(設定ミスが無ければ)

とりあえずシャッター切る事に集中したかった為、撮影後にカメラ内現像で編集するつもりだったけどX-Pro2では当然編集出来なかった。アホか俺…

という事で代わりにLightroomで明るさやコントラスト、彩度、ホワイトバランスは少し調整しているものもある。けどカメラ内で弄れるパラメータだけなのでほぼX-Pro3の画作りと思っていいと思う。

最初はノイズリダクションを-2にしただけ。クラシックネガのコントラストが強かったので途中からコントラストを下げて代わりに明瞭度を上げたりと少しずつ調整しながら撮影していた。

(以下全てFUJIFILM X-Pro3, FUJINON XF23mm F2 R WR)

天気がめちゃめちゃいい。外へ出て早速カラークロームブルーというのを使ってみる。ブルーが深くて濃い。

フォトウォークは20人ぐらいいたかな?30分ぐらいは自由時間だった。

なんというフォトウォーク日和!平和だ!

クラシックネガっぽい一枚。クールなクラシッククロームと比べて少し温かみがある気がする。

コントラストはクラシッククロームと同じぐらいだと思うけどシャドー部分はクラシックネガの方が潰れにくい傾向があるように感じた。

とにかく時間がないので手当たり次第撮る。

絞りも絞って感覚だけで切り撮る。

それが逆にいい感じにクラシックネガがハマっているような気もする。

このフィルムシミュレーションはそんなラフな撮り方が合ってるのかもしれない。ネガフィルムってそんなイメージもあるし…

ローアングル。賛否両論の隠しモニターは頻繁に画像確認をしなければ案外普通に使える。咄嗟に背面モニターで撮りたい時に一瞬遅れるものの、チルト撮影する場合は宇宙一素早くチルト可能。

ウエストレベル撮影も楽しそう。ガラケーみたいにパカッとするだけ。高級ガラパゴスカメラと思えばいい。

雰囲気はやっぱりクラシッククロームに近いもののグリーンの色味がかなり違う。本当にネガフィルムの色みたいだ。

VSCOとか使えば同じ様な色が出そうな気もするけど撮って出しでこの雰囲気が出るのは凄い。

これは間違いなくオールドレンズと相性のいいフィルムシミュレーション。沈胴ズミクロンとかズミルックスとかで試したい。ズミルックス持ってないけどね!

やや緑被り。あえて残す。その方がネガフィルムっぽいじゃん。知らんけど…

彩度を上げるとオレンジが映える。グリーンが印象的だけどこのオレンジとか土色も好き。

クラシッククロームは空を入れたくなる。クラシックネガは地面を入れたくなる。


さて、アクロス。

今までのアクロスとちょっと違う。明瞭度はカラーでもそうだけどモノクロだとより一層重要なパラメータだと思う。

しかもLightroomで弄るよりX-Pro3自体の明瞭度の方がより自然に感じられた。(多分俺がX-Pro3より編集が下手なだけなんだけど…)

これはファインダー越しにちょっと驚いた。撮って出しならMモノクロームでもこのトーンを出すのは難しい。

富士フイルムはアンダーが潰れやすく感じる。だからといってコントラストを落とすと眠たい画になる。

だからLightroomでの後編集をしていたのだけど明瞭度を弄れるようになったお陰でトーンを残したまま眠くならない画作りが撮って出しで出来るようになるかも…

更にこちらは新機能のHDR合成。それを後からLightroomでコントラストを上げたもの。

手持ちで解像が甘いのは置いといて階調がめちゃめちゃ豊富だ。コントラストを幾ら上げてもアンダーが全然潰れる事がなかった。

個人的には解像より階調重視な時は手持ちでもアリかと思う。手ブレ補正付きのボディかレンズがあれば使い勝手はかなり良さそう。


最後にいつもと同じ様な感じで編集した写真。とは言えトーンを少し弄ってるだけなので新しく実装されたトーンカーブがもう少し優秀になれば本当にLightroomは必要無くなるかもしれない…

結局のところ、実用性ならX-T3には敵わない。X-Pro2とも大差ない。画質ならフルサイズや中判を買うしかない。

そしてここで語っている事はたった1、2時間触っただけの感想である。欲しいとは思うけど実際に買うかどうかもまだ分からない。つまり適当。写真だけが真実である。

だから完結にまとめる。

EVF…コントラスト高過ぎ!(一番のマイナス。ただX-Pro2では晴天で使えなかったシーンで使えるようになってたかも?)

OVF…使ってねぇ…

Hidden LCD…結構楽しい。チルト最高!

背面サブモニター…いらねぇと思ってたけど結構テンション上がるwフィルムパッケージかわいい

十字キー…多分慣れる。将来的にはボタン類は減らすべきだと思うから正しい流れ

シャッターフィーリング…音も含めて少し上品に

オートフォーカス…文句なし

デザイン…X-Pro2の方が上手くまとまってたような…

HDR合成…積極的に使っていきたい

明瞭度、トーンカーブ実装…明瞭度◯、トーンカーブ意味なし(今後に期待)

クラシックネガ…良すぎ

いいよ!クラシックネガ!