ズマロンと沈胴ズミクロン

ライカのレンズの中で特にお気に入りなのがズマロン28mm。赤ズマロンとか呼ばれてるレンズだ。
線が細くてシャープ。解像感も高いけど絞りを開けば柔らかい写りをする。
要はちゃんと写るけどオールドならではの味も持ち合わせてるライカM3〜M4辺りの世代のオールドレンズが最近のマイブームになりつつある。
それに赤ズマロンの骨董品並みの造りの良さは感動ものだし超絶コンパクト。気に入らない訳がない。
Leica M9, Leitz Summaron 2.8cm F5.6
Leica M9, Leitz Summaron 2.8cm F5.6
特にMモノクロームを手に入れてからは一層その想いが強くなった。古いレンズならではの柔らかいトーンは叙情的な写りが持ち味のライカのイメージにぴったり来る。
Leica M Monochrom, Leitz Summaron 2.8cm F5.6
Leica M Monochrom, Leitz Summaron 2.8cm F5.6

Leitz Summaron 3.5cm F3.5

ずっと使ってみたいとは思っていたけど曇り玉が多く中々いいのが見付からずにいた35mmの通称サンハンズマロン。
先日の松屋銀座の中古カメラ市で納得いくのがあったので5分だけ迷った末に手に入れる事にした。

絞りリングを回すとピントリングまで回ってしまうという操作性の部分で誤算はあったものの写りは期待以上だった。
Leica M9, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
Leica M9, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
Leica M9, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
久しぶりに持ち出したM9との相性も良さそうだけどモノクロの描写は凄味を感じる程だった。
Leica M Monochrom, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
Leica M Monochrom, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
Leica M Monochrom, Leitz Summaron 3.5cm F3.5
これ以上のモノクロの写りなんてあるんだろうか?陰影を捉えるのにとても優れているように感じる。
写りの傾向は赤ズマロンと似ているけどよりシャープに感じる。赤ズマロンの方は前玉にスレが多いのでその影響かもしれない。


Leitz Summicron 5cm F2 (1st沈胴)

そして…更に衝動買いしてしまったのが沈胴式ズミクロン。いや、こっちもずっと欲しいとは思っていたけどズミクロンの50mmは第3世代を持ってるしサンハンズマロンを手に入れたばかりだったのでタイミング的には今じゃなかったハズ。だけどどうしてもズマロンの様な写りを50mmでも試してみたかった。
最強にカッコイイ。

見た目の格好良さだけで既に満足してしまった感あるが一応撮り歩く。
(M9と沈胴ズミクロンで撮り歩いた写真はこちらにもあるので見て欲しい→Tokyo Snaps / Vo.3 谷中)
Leica M9, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
Leica M9, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
Leica M9, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
Mモノクロームの為に買った様なものでカラー撮影は全く期待してなかったけどM9との組み合わせは今まで使ったライカレンズの中で最高だった。M9売却は保留せざるを得ない。
Leica M Monochrom, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
Leica M Monochrom, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
Leica M Monochrom, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
開放付近の柔らかな写りや線の細さは第3世代には無いものだ。どっちが優れてるかって言えば現代レンズと遜色ない写りの第3世代で間違いないけど、どっちを残すかと問われればこの沈胴ズミクロンを選ぶと思う。

赤ズマロンを使っていて自分の好みの写りはコレじゃないかって想いがずっとあったけどサンハンズマロン、沈胴ズミクロンで確信に変わった気がする。
描写力の高さを求めるならコシナでも充分だし俺には富士フイルムだってある。
Leica M Monochrom, Leitz Summicron 5cm F2 (1st)
ライカのレンズは個性やデザイン、所有感で選ぶ方が今の俺にとっては満足度が高いのかなって気がする。

いやーカッコいいなぁ。

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